『ゲド戦記』をスタジオジブリが、今夏公開へ!
今夏公開されるスタジオジブリの新作アニメーション『ゲド戦記』、アーシュラ・K・ル=グウィンの原作を、ジブリがいかにアニメーション化するのか?
☆ゲド戦記 EARTHSEA(アーシュラ・K・ル=グウィン著)
「真の名前」が重要な意味を持つ、太古の言葉により魔法の力を発揮する、多島世界・アースシーを舞台に、一人の魔法使いゲド、それぞれの人生のステージにおける生き様を描いた、深遠で普遍的な哲学的なテーマを秘めた傑作SFファンタジー。
☆ストーリー(要約)
第1巻:影との戦い
A Wizard of Earthsea 1968
魔法の才能にあふれる青年ゲド。その慢心が呼び出してしまった「影」に追い 回される。しかし、オジオン師の助言のもとに「影」を追跡し、長い<影との 戦い>の決着をつけ、己を<全きもの>とする。傷つき悩み苦しんだすえに自 己を受容する。
第2巻:こわれた腕輪
The Tombs of Atuan 1971
子供の頃に両親から引き離され、アチュアンの墓所の大巫女として育てられて いる少女、テナー。二つの破片が合わさったとき世界に平和をもたらすとされ る「エレス・アクベの腕輪」の片割れを求めて墓所に潜入する。ゲドと出会っ たテナーは、おびえと不安をもつがゲドに歩み寄り、そしてついに二人は信頼 を築き、<こわれた腕輪>を<全きもの>とする。おののきながらも他者を受 容し、新しい自分を再構築する。
第3巻:さいはての島へ
The Farthest Shore 1972
ロークの大賢人となったゲド。世界が均衡を失った原因を求めて、若き王子ア レンと共に長い旅に出、ついに<さいはての島>で、永遠の命を得ようと生死 両界の扉を開けてしまった魔法使いと対決し、その持てる力のすべてを使い、 扉を閉じて世界を<全きもの>とする。「生きる」ために必要な、死すべき運 命の受容を描いている。
第4巻:帰還
Tehanu 1990
さいはての島ですべての力を使い果たし、故郷に<帰還>。まったく魔法の力 を失ってしまったゲド。オジオン師の指導を断り農夫と結婚して子供を育て、 今は未亡人として暮らしているテナー。虐待され火の中に放り込まれ、死にそ うになっていたところを助けられてテナーの養女となった、幼い少女テルー。
力を持たない弱者三人は、うろたえ迷い傷つきながらも自分の道を歩み始め、 そしてゲドは一人の女性・テナーと寄り添い、自己を一人の男性として<全き もの>とする。弱さを受容することで「生きる」ための力を獲得する。
――この巻からアースシーの新しい時代が始まる。――
第5巻:アースシーの風
The Other Wind 2001
毎晩夢の中で死者の国へ呼び寄せられ、助けを求められる、心優しきまじない ハンノキ師。人間を脅かすように出没する竜への対策に窮し、テナーとテハ ヌーを呼び寄せるレバンネン。竜と人間の謎を解くカギとなる、カレシンの娘 と呼ばれたテハヌー。政略により、言葉もわからぬ国へレバンネンの妃となる べく送りつけられた、カルガドの王女セセラク。アースシーに生きる次世代た ちが、変わり行く世界の謎を解くべく己の存在をかけて旅をする。もうひとつ の<アースシーの風>が大空を駆け抜ける時、分割は再びなされ世界は真に <全きもの>となったのである。 時代が変わり世代が変わっても、普遍なも のは愛と勇気であることを教えてくれる。
<関連図書>
「伝説は永遠に3」(ハヤカワ文庫)の中に「ドラゴンフライ」という短編が収 録されてる。「ゲド戦記外伝」も出版されています。これは、様々な時代の アースシーを舞台にした短編集です。
ことばは沈黙に
光は闇に
生は死の中にこそあるものなれ
飛翔せるタカの
虚空にこそ輝ける如くに
(第一巻の巻頭詩)
※ケド戦記のマジックワールドへ!
伝説は永遠に―ファンタジイの殿堂〈1〉 (ハヤカワ文庫FT)
- 作者: ロバートシルヴァーバーグ,Robert Silverberg,風間賢二
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伝説は永遠に―ファンタジイの殿堂〈2〉 (ハヤカワ文庫FT)
- 作者: ロバートシルヴァーバーグ,Robert Silverberg,幹遙子
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《ストーリー-要約-は、http://www3.ocn.ne.jp/~thouse/gedosenki.htmlより引用したものを編集しています》