高樹のぶ子さんと「SIA」(サイア)

喬樹のぶ子SIA

作家の高樹のぶ子さんがアジアの文学者と交流するためのプロジェクト「SIA」を始める。

第1回SIA-DAY(サイア・デイ)「高樹のぶ子と浸るフィリピン」が,2006年3月10日(金)で開催された。
 SIA(Soaked in Asia)は,昨年10月に九州大学アジア総合政策センター特任教授に就任した,作家高樹のぶ子さんを中心とするプロジェクト。
「アジアに五感を広げて触れる,広げて浸る」を主旨とし,その一つとして「作家の感性と言葉によるキャッチボール」を行うというもの。
 高樹さんが選んだフィリピンの作家ブリアンテス氏の小説『アンドロメダ星座まで』やブリアンテス氏などと交流した際の写真とエッセイ(フォトデッセイ)。自身の小説『天の穴』を『アンドロメダ星座まで』に返す形で紹介。
 キャッチボールされる二つの作品は,同時に文芸誌「新潮」にシリーズで掲載されます。この企画は1年に2回開催される予定で,次回のテーマは「ベトナム」。
 高樹さんの「即物的作品でなく、五感で刺激されたものを書きたかった。小説の中に生きる人間の手触りが、人々を近づけることもある」と語る世界がアジアの文学者との交流によって何を生み出すか期待したい。著書『HOKKAI』は、2005年度芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。

HOKKAI

HOKKAI

(写真は、SIAプロジェクトの講演写真から引用)

九州大学HP
http://www.kyushu-u.ac.jp/top.php

揺籃の樹HP